🐧『鳥展』スペシャルトークショーへ行ってきました!

🐧『鳥展』スペシャルトークショーへ行ってきました!

 

こんばんは!待ちに待った『鳥展』のスペシャルトークショーへ行ってきました🥰‥の前に、現在応援中の東海テレビ【ちゃーじ】でも放送されることが決まったみたいなので、記憶が鮮明なうちに、スペシャルトークショーのレポートを残したいと思います🤗『鳥展』の公式Xさんも投稿されていたように、本当にアッという間の90分でした😌💭🐦🕊️🦅🦆🦢🦉🦤🦩🦚🦜

 


🐦 第1部『鳥研究者から見る「鳥展」の魅力』 講師:西海 功さん


先ず始めに、鳥類研究者・西海 功さんによるおおよそ45分間にわたる講演会がありました。
"講演会"と言っても、そんなに堅苦しいものではなく、西海さんの鳥に纏わる経験談や"「この鳥のここが好き"というざっくばらんなお話で、とても面白く聞かせていただきました。

【鳥しか見ていません、鳥・命!】というよりは、どちらかと言えば犬好きで、鳥も子供の頃からなんとなく傍にいた、という語る西海さん。研究者と言うと、それキチってイメージがあったので、ちょっと意外でした。

そんな西海さんが語る、名古屋バージョン『鳥展』の魅力とは・・

①魅力的な珍しい鳥の剥製がいっぱい!

〚絶滅した鳥『キタタキ』〛

(※画像は推し活人が撮影したものですが、人が写り込んでいるので画像処理を施しています)



クマゲラ属の大型のキツツキで腹部が白いのが特徴だそう。対馬に生息していたものの、1920年に採集された雌雄を最後に絶滅。同じ亜種が朝鮮半島にも分布するそうですが、韓国でも絶滅したとされているそうです。(※鳥展掲示物より)

西海さんによると、現存する剥製は姫路科学館にあるのみなので、とても貴重な剥製なんだそうです。

〚西海さんが大好きな鳥💓『ハシビロコウ』〛
しまった💦
…と、伺っていたのに写真を取り損ねました!なので・・
公式X投稿を拝借!



〚鳥展の顔!『シマエナガ』〛



この『シマエナガ』の剥製は、この『鳥展』の為に特別に作製されたものなんだそう。だから、じっくり見て欲しいとのことでした🙆🏻‍♀️


〚南極の思い出『ユキドリ』〛



『鳥展』では、飛んでいるユキドリと、歩いているユキドリの剥製が展示されていて、つい最近この歩いているユキドリがSNS上で話題になったとか・・

そしてそんなユキドリは、西海さんが大学在学中に行った南極の思い出の鳥でもあるそうです。
ふつう、南極って言うと、"ペンギン"が浮かんでくると思うのですが、西海さんにとっては"ユキドリ"なんだそう…。南極へは船で何日もかけて行くそうですが、その間、とても海が荒れている地点があって、ほとんどの人が辛い船酔いで何日も苦しむそう🤮

そして、そこを超えて、始めて甲板に出た時に飛んでいたのが、このユキドリだったそうです。飛ぶスピードもかなり速く、真っ白い姿で颯爽と飛ぶ様はとてもカッコ良く、ユキドリは西海さんの憧れの鳥になったそうです。


〚新たな発見!『ヒクイドリ』〛



オーストラリア北部とニューギニアに生存するヒクイドリ。
現地で西海さんが見た時、1羽のヒクイドリがこぶし大くらいの石を丸呑みしていたそうです。
元々、彼らは小さな小石や砂を吞み込んで食べ物をすり潰しているそうですが、さすがにこの時はビックリしたそう😮

この『ヒクイドリ』の名前の由来は、喉の下の【肉垂れ】と呼ばれる赤い部分が火のように見えることから名づけられたと‥、そして西海さんもそう思っていらしたそうですが・・
実は、〈何でも食べる=火も食べる〉というところから来ていたんだそうです。

そして、見た目通り、大きくて、ちょっと怖いイメージありますよね~?
そのイメージ通り、彼らは【世界一危険な鳥】と呼ばれ、特に長く、太い3本の爪に注意!うち1本はさらに鋭い錐のような形状になっていて、引掻かれたら、内臓が破裂するぐらいの威力があるそうです😱


〚尾に針を持つ鳥!『ハリオアマツバメ』〛
残念ながら、ちょっと探し出せなかった鳥さんです・・😢

世界最速と言われるハリオアマツバメは日本はもちろん、インド、インドネシア、オーストラリア、カンボジア、シンガポール、スリランカ、韓国、中国、ネパール、パプアニューギニア、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、モンゴル、ラオス、ロシアなど広い地域に生息する鳥です。

西海さんが見て欲しいとお話しされたのは、その尾の先にある針。
これは、敵から身を守るため、産卵を木の深い部分の樹洞で行うことによるものだそう。つまり、狭く深いその場所から外へ出るために、木の壁にその針を刺しながら登るため。スゴイ知恵だと思いました。

科博の『鳥展』をご覧になった山階鳥類研究所の平岡考さんが、『日本鳥学会 鳥学通信』で『君はハリオアマツバメの針を見たか?まだの人は上野に急げ!~「特別展 鳥」~』とタイトルにも挙げていらっしゃるのでぜひご覧くださいませ🙋🏻‍♀️


②鳥たちの卵にも注目~🥚✨

〚キーウィの卵〛
キーウィは大きな卵を産むことで知られる鳥。

コマダラキーウィ(ニュージーランドに生息)


キーウィの卵について鳥のマンガを描かれることで有名な、今人気のぬまがさワタリさんはこんなマンガを描かれていました🤗




このマンガでもお分かりのように、キーウィの卵はかなりデカイ!
なので、キーウィの卵を初めて見た西海さんは、その細長い楕円形のカタチにびっくりしたそうです。(これも少しでもお産を軽くするための知恵)

小さい卵がキーウィの卵。なるほど、細長いですよね~(一緒に展示されていたエピオルニスの卵がでっかいので、小さく見えますが、十分大きかったです!)



〚緑色!?『エミューの卵』〛
オーストラリア大陸全般の草原や砂地など拓けた土地に住む、エミュー。
この鳥の卵がまた変わった特徴を持っているそうです。




なんと、その卵の色は鮮やかな緑色!
その理由は・・
エミューが草原に住んでいること!
(と、書いたらピンと来ますよね?)

実は、このエミューの卵。
国立科学博物館で展示されていたものとは、違うそうなんです。。

佐賀県基山町で農業事業・エミュー事業を営む、株式会社きやまファームさん。科博の『鳥展』に来場された際、「エミューの卵はもっと緑色ですよ!」と仰り、名古屋展の為に特別に寄贈して下さったもの。

エミューの卵は、生まれたては綺麗な緑色で、親鳥が抱いている内に、また時間の経過とともに深い緑色に変わっていくんだそう。写真の卵も、到着した時点ではもっと緑色だったそうです。
(でも、ひと際、目立ちますよね~)


③恐竜から鳥類への進化の過程を『化石』で辿れるのがスゴイ!




『鳥類』は『獣脚類恐竜』の子孫であり、(中略)また、祖先的鳥類の象徴である『始祖鳥』から『現生鳥類』に至るまでの形態進化も、中生代の鳥類とともに連続的に進んできた。ここでは現生鳥類の基本形態を見た後に、化石記録を元に鳥類の起源と進化について概観したい。(※『鳥展』掲示物より引用)


〚鳥類へ進化する直前の恐竜!『デイノニクス』〛



約1億1000万年前(前期白亜紀)に生存。
『鳥類』の獣脚類起源説や恐竜の恒温動物設提唱に大きな役割を持った種であり、活動的な捕食者でもあった。(※『鳥展』掲示物より引用)


〚クチバシに歯を持つ鳥!『イクチオルニス』〛



約8700万年前に(後期白亜紀)に北アメリカに生息していた水鳥類。アメリカのカンザス州で化石が発見された。まったくの鳥類!?と思わせるものの、現生鳥類とは異なり、クチバシに歯を持っていて、その様はさながら恐竜を思わせる面白さがあるとのこと。

本展では、化石標本の実物✨とレプリカながら化石骨格標本が展示されています。



〚世界初挑戦!史上最大の飛べる鳥『ペラゴルニス・サンデルシ』を復元!〛

そうそう!西海さんの講演会の中でも、なんなら開幕前から最大の話題となっていたこの鳥を、私は見逃してしまった~~~💦

                   確か・・この『翼』関連のフィールドの上にいらっしゃるはず💦


通常、復元する際は現存する鳥の羽などを利用することが多いそうですが、こちらはまったく新しく作り上げたものなんだそう。そういう意味でも、貴重な生体復元モデルなんだそうです。


④最先端の鳥の「目」の種数に注目せよ!
ゲノム解析(DNA解析のひとつ)により、新たに分類し直した『系統広場』をぜひ見て欲しいと西海さんは話されたのですが、なるほどこの広場は圧巻でした。動画が流れていたので(※動画は撮影不可)写真が撮れなかったのが残念でしたが、(この鳥は、これだけ枝分かれしているんだ・・)とかスゴク興味深かったです。



⑤名古屋展限定企画!『なごやにまつわる鳥と人』が面白い!



名古屋と深くかかわり合いがある鳥、と言えば『名古屋コーチン』。
名古屋コーチンは、明治時代に旧尾張藩士の海部壮平・正秀兄弟が研究の末作出した品種。在来の地鶏と中国から輸入された「バフコーチン」交配しており、明治38年には日本家禽協会から国産実用品種第1号として認定された。(※『鳥展』掲示物より引用)



西海さんが着目したのは、巨大な養鶏場を記録した『海部養鶏場百分之一図』の中の鶏たちのフンで作った畑。この畑で野菜を作っていたというから、まさにSDGs!他にもそういう工夫が数多くされていたことをぜひ知って欲しいと仰っていました。





大雑把ではありますが、以上が講演会の大まかな内容でした🙇🏻‍♀️


そして、この講演の最後に、西海さんはこう語って下さいました。

「『鳥』は『ヒト』との共通点が多い生き物。多くの情報を視覚で取り入れ、色覚が発達。異性にモテルため、ハデに着飾ったり、一夫一妻制で夫婦で協力して子育てを行い、積極的にコミュニケーションを図る。科博に比較し、名古屋展会場は非常に見やすい会場となった。またコンパクトに纏めてあるので、ストーリーも分かりやすくなった。ぜひ、たくさんの人に、そして何回でも遊びに来て下さい。」




🐦 第2部 トークショー 出演:西海 功さん、高柳 明音さん(女優)、柏木 晴香さん(学芸員)「鳥」に関する素朴な疑問からマニアックな内容まで、鳥専用のSNSアカウントを持つほど鳥好きの高柳さんが、総合監修の西海先生、柏木学芸員と一緒に「鳥」について深堀します。

・・って言ってけど、めっちゃ高度な話がほとんどでした~💦
(高柳さんはもちろん、お客さんも含めてみんなスゴかった~!)

ここであらためて、西海さんの自己紹介と「鳥好き」になったきっかけのお話しがありました。
(内容は1部の記事内に記載してあります🙇🏻‍♀️)続いて、高柳明音さんが、「鳥好き」になったきっかけについてこんなお話しをされました。

高柳さん「小さな頃から、公園でハトや他の鳥とふれあうことが大好きでした。そして決定的な出来事は高校生の頃にカラスと仲良くなったこと。相手が無視しようがなんだろうが、ずっと話しかけていました。それをずっと繰り返している内に、私が話していることに関心を示すようになってくれて‥。ついには家まで一緒に着いて来てくれたんです。それがきっかけで、家でインコを飼うようになりました。」

みたいなお話しをユーモアたっぷりに話してくださって、すっかり会場の皆さんのココロを掴んでいらっしゃいました。

と、ここで、インコを飼っているという高柳さんの言葉に反応した柏木さんが、西海さんへ質問。

柏木さん「西海さんは何か飼っていらっしゃいますか?」

西海さん「うずらを・・」

柏木さん「うずらは‥ペットショップとかで買われたのではないんですよね?

(え・・!?)

西海さん「はい‥。実はスーパーで‥。」

(え!?ええ~~~~😱)

なんでも、鶏の玉子は絶対こういうことはないそうなんですが、うずらの玉子の中には1個か2個、必ず有精卵が混じっているそうなんです。だから、上手くいくとふ化して、そのまますくすくと育ってくれるんだそう・・おお~(ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧

さらに、柏木さんから‥

柏木さん「愛知県はうずらの生産量1位ですからね~」
なんて、豆知識的な話も飛び出していました🤭

そして、ここからは高柳さんとお客さんから、西海さんへ質問するコーナーが開始🙋🏻‍♀️
ルールは高柳さんと西海さんがサイコロを振り、出た目の数によってあらかじめ用意された質問に答える(1~4目)orお客さんが質問する(5or6目)というちょっとハラハラ・ドキドキな時間でした。


Q1.『鳥展』で印象に残っている鳥はなんですか?(一投目から6を出した高柳さん!お客さんから西海さんと言うよりは、高柳さんへの質問となりました。おそらく高柳さんのファンさんかなと・・)

A1.『ズクロモリモズ』。世界で初めて毒を持つことが確認された鳥。面白いのは、その毒は自分で持っているわけではなく、その毒を持っている昆虫から採取しているってこと。(実は、色んなことを勉強して博学な高柳さんからはもっと深い話も出てきたのですが、全部書き留められませんでした😢🙇🏻‍♀️)


                    怖そう~~💦



Q2.ゲノム解析の結果で驚きが大きかったことは?(2が出たので高柳さんから西海さんへの質問~)

A2.「ハヤブサは実はタカよりもインコが近い」ってこと。
これに対して、高柳さんから西海さんへさらに質問がありました。

高柳さん「【近い】ってどういうことなんでしょうか?」

西海さん「ヒトの家系図を思い出してください。私と高柳さんも遡っていくと、いつかは近くなって交わりますよね?それと同じです。」

高柳さん「つまり、どの鳥と交わる距離が近いかってことですね?」

西海さん「そういうことです。あと、1種のままずっとどの種類の鳥とも交わらずに来た鳥が3種類ほどいます。」

(おお~!これは私たちにも探してみて、ってことね?)


Q3.・・実は、3問目はお客さんから西海さんへの質問だったのですが、高度過ぎてまったく訳わからなかったので割愛です🙇🏻‍♀️💦でも、質問の主はお子さんだったのですが、将来、西海さんと同じお仕事されてるかも・・と頼もしく感じました。


Q4.みんなに自慢できる鳥の豆知識を教えてください?(高柳さんから西海さんへの質問~)

A4.南極に行った時思ったのですが、【南極にいる野生のペンギンは動物園にいるペンギンとは違う】ってことです。そして日本にいる野生動物って、ものすごく頑張ってる!ってイメージがあるじゃないですか?頑張って餌を取ってるとか頑張って子育てしているとか‥。でも南極にいる野生のペンギンは、ヒマそうにしてる‥。(ここで会場に笑いが・・)

南極のペンギンの換羽は約1カ月あるんですけど、その期間奴らは何もすることがないんですよ。しかも、成鳥になると、周りにそんな天敵もいない。だから、人にも興味を持って5mくらいなら平気で近づいて来ます。それ以上はやはり人間の方が大きいから近づいて来ないんですけど、しゃがむと、すぐ近くまで来て、靴紐を引っ張って解いたりします。

ここで、高柳さんから質問が・・

高柳さん「飼ってるインコは、換羽期になるとスゴイ大変そうなんですけど、ペンギンは違うんですか?」

西海さん「南極のペンギンは違いますね。全然楽だし、何もすることないから本当に余裕があります。」

高柳さん「いつか行って、靴紐を引っ張ってもらいたいです。」

ここまでで、終了時間になったのですが・・
せっかくなので、高柳さんからもう1つだけ、西海さんに質問が許されました🙆🏻‍♀️


Q5.高柳さんは、鳥展にいるどの鳥に似ていますか?

A5.『シュバシサトウチョウ』です。華やかな感じで・・
あと、角砂糖を食べるほど甘党なんですよ。




西海さん「高柳さんは甘党ですか?」

高柳さん「私ですか?私は辛党です。」

西海さん「そうでしたか(笑)」


こんな風に最後まで笑いに包まれた、楽しい時間でした・・🥰

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